全国で「イカ飯」に出会うことができます。しかし、そのほとんどがスルメイカか名も知れない海外のイカを使用しています。なぜ剣先イカを使わないのか?それは贅沢すぎるからです。山口県萩の「梅乃葉」は、近くの須佐漁港で水揚げされる名物「須佐男命(すさ みこと)いか」すなわち剣先イカを使って「イカ飯」をつくっています。「萩おもてなし大賞」を受賞するなど、行列のできる店としても知られています。
剣先イカの旨味を余すところなく伝えるため、梅乃葉の「イカ飯」は迷うことなくイカの皮付です。
「梅乃葉」のイカ飯は、エンペラと皮を残したまま炊いています。一度に30コから40コを炊くので、たくさんの旨味がそのままお米の中に入ります。赤々としてて、見た目は皮が煮崩れてたりと良くはありませんが、皮に旨味があると知っている私たちにとっては、この色こそ、イカの旨味があふれている証拠と信じています。
小暮剛さんのアドバイスをもとに「日本百選」が選びました。
店主こだわりの剣先イカを使った贅沢なイカ飯。やさしい甘みの付いた米と、弾力のある身のバランスに舌鼓。